ツール選定前に覚えておくべきレコメンデーションに対する2つのアプローチ

ツール選定に先駆けて覚えておくと良いのが、「レコメンデーションには大きく2つの考え方がある」ということだ。それぞれ「自動型」と「シナリオ型」と呼びながら説明したい。

レコメンデーションツールは2種類が存在。自動型とシナリオ型

20130410Recommendation-300x203One to One マーケティングの実現に向けての第一歩として、自社サイトにレコメンデーションツールを導入したいというマーケティング担当者は多いはずだ。

レコメンデーションを実現するツールは数多く存在するので選ぶだけでも結構大変だ。 ツール選定に先駆けて覚えておくと良いのが、「レコメンデーションには大きく2つの考え方がある」ということだ。それぞれ「自動型」と「シナリオ型」と呼びながら説明したい。

自動型:協調フィルタリングなどでコンテンツを自動生成、タグさえ入れれば今日から使えるレコメンデーション

一般的にレコメンデーションツールというとこちらを指すことが多い。

ASPで提供され、タグを自社サイトに埋め込むことでレコメンドコンテンツやリンクを自動生成してくれるものが多い。 自動型レコメンデーションは、AmazonなどのECサイトのレコメンドを想像するとイメージしやすいだろう。

“この商品を見ている人は、この商品にも興味があるみたいです”といったお勧めページのリンクを自動的に生成してくれる。協調フィルタリングというアルゴリズムが使われることが多い。タグさえ埋め込めば今日から使えるという簡易さ、また一度設定してしまえば基本的に運用の手間がない、価格が安いといった特徴がある。

一方で、自社が保有する様々データをレコメンドに反映させたり、ペルソナに合わせたシナリオを見せていったりというカスタマイズ性は低いという制限がある。一般に、ECのような大量の商品ページが存在するようなウェブサイトで効果を上げやすいと考えられている。 代表的なツールとしては、deqwasデクワス(サイジニア株式会社)やおまかせ!ログレコメンダー(株式会社ALBERT)などがある。

シナリオ型:社内の様々なデータを活用して、本格的なOne to Oneの実現が可能なレコメンデーション

シナリオ型のツールは、レコメンデーションというより、One to Oneを実現するCRMプラットフォームとして認識されることも多い。

単にタグを埋め込むだけではなく、データベースを通じて、自社の顧客の購買プロセスに合わせて、最適且つ自社独自のレコメンデーションを実現することが可能になる。

シナリオ型レコメンデーションは、会員サイトなどにみられるマイページのコンテンツを自動生成できる、と想像すると分かりやすいかもしれない。

例えば、個人向け・法人向けに商品を扱っている企業のウェブサイトで、ある顧客が常に法人向け商品を見ているのであれば、ページ全体を法人向けのコンテンツ主体で構成するといったことが可能だ。

ツールによって差異はあるものの、自由度があり、何でもできるといった特徴を持つ半面、導入に時間がかかる、シナリオの作成・運用の工数がかかるといった側面もある。 シナリオ型レコメンデーションには、RToaster(株式会社ブレインパッド)やAdobe Recommendation(アドビシステムズ株式会社)などがある。

今後はシナリオ型のレコメンデーションが注目されていく

レコメンデーションというとこれまでは「自動型」の導入を意味していることも多かった。導入費用があまりかからず、運用の手間もかからないからだ。

ただし、ECサイトと異なり企業のコーポレート・マーケティングサイトには膨大な商品ページが存在するわけではない。むしろ、デジタルチャネルの中に企業の商品特性を活かした独自のマーケティングシナリオを組み込んでいきたいといったニーズの方が高いようだ。

自社がどんなレコメンデーションをしたいのかによって、どちらの形のレコメンデーションを実現すべきか。レコメンデーションツール選定時に役立ててほしい。

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