マーケティング戦略の未来(クリストファー・ヴォルマー)は今起りつつある未来だ

これは未来でなく、今まさに起りつつある変化だと感じる。テクノロジーやマーケティング手法だけでなく、米国の広告代理店の歴史も短いながらとても良くまとまっており、WPP、ピュブリシス/デジタス、クリスピン・ポーターズ&ボガスキー、ネイキッドコミュニケーションなど、“第四世代”と呼ばれる大手広告代理店の特徴などが具体的でわかりやすい

51XXfs33mxL._SX346_BO1,204,203,200_ インターネットが出現し、TwitterやFacebookなどデジタルならではのメディアがマーケティングと広告の生態系(エコシステム)に大きな変革を起こしている。消費者がコントロール権を握る時代の新たなマーケティング生態系(エコシステム)とは何か?この新しい生態系に、広告主、メディア、代理店はどう適応していくべきか。

2008年に書かれた(翻訳は2011年)本ではあるが、これは未来でもなんでもなく、今まさに起りつつある変化だと感じる。テクノロジーやマーケティング手法だけでなく、米国の広告代理店の歴史も短いながらとても良くまとまっており、WPP、ピュブリシス/デジタス、クリスピン・ポーターズ&ボガスキー、ネイキッドコミュニケーションなど、“第四世代”と呼ばれる大手広告代理店の特徴などが具体的でわかりやすい。

比較する形で、巻末に日本の広告・マーケティング業界の特殊事情も解説されており、強くうなずける部分があるのではないかと思う。

また、アバブ・ザ・ライン(従来型メディアへの広告費用)、ビロー・ザ・ライン(その他のプロモーション、ダイレクトマーケティング、ウェブサイトなどのへの支出)など、米国のマーケティング業界での常識なども解説されており非常に勉強になる。 デジタルがもたらすインタラクティブでデータドリブン、テクノロジードリブンのマーケティングを網羅的に洞察しており、デジタルマーケティングに関わる人は発注者・ベンダー問わず手に取るべき書籍だ。

あわせて読みたい記事