2017年注目すべき6つのCMS フォレスターリサーチの最新調査から

フォレスターリサーチによる最新のCMS(コンテンツマネジメントシステム)評価「The Forrester Wave™: Web Content Management Systems, Q1 2017」が1月24日に発表された。 The Forrester Waveによれば、Adobe、Acquia、Episerverが最も評価が高い「リーダー」に、Hippo、Sitecore、SDLが次に評価の高い「ストロングパフォマー」に選ばれている。

フォレスターリサーチによる最新のCMS(コンテンツマネジメントシステム)評価「The Forrester Wave™: Web Content Management Systems, Q1 2017」が1月24日に発表された。

ForresterWave WCM 2017
Forrester Wave Web Content Management Q1 2017より

The Forrester Waveによれば、Adobe、Acquia、Episerverが最も評価が高い「リーダー」に、Hippo、Sitecore、SDLが次に評価の高い「ストロングパフォマー」に選ばれている。

一方、HPからOpenTextに資本が変わったTeamSiteや買収したFatWireとOracleUCMを統合しつつあるOracleなどは「コンテンダー」と評価が低くなっている。

今回は「The Forrester Wave™: Web Content Management Systems Q1 2017」で評価の高い6つのCMSを、「2017年に注目すべき6つのCMS」として紹介してみたい。

Adobe Experience Manager(Adobe)

adobe

Adobe Experience Managerは、Adobeが2010年に買収したDay社のCQがベースとなっているエンタープライズ向けCMS。国内でもそうそうたる大手企業に採用されるハイエンドCMSだ。

Adobe Creative Cloudとの連携やグローバルサイトへの展開機能、優れたユーザーインターフェースの管理画面などを搭載するAdobe。コンテンツ管理からエクスペリエンス管理へとCMS業界をリードするAdobeは2017年も注目すべきCMSの1番手となっている。

Acquia(Acquia)

acquia

Acquiaと聞いてピンくる方はあまりいないと思う。CMSに詳しい方なら「Drupal」と言えば名前を聞いたことがあるかもしれない。

Acquiaは、オープンソースCMS「Drupal」開発者のDries Buytaertがエンタープライズ利用のを目的に立ち上げたプラットホームサービスで、企業がDrupalを導入する際に活用されるプラットフォーム。バージョンもDrupal8へと進化し、ますますCMSのオープンソース化が進んでいくことが予見される。

参考:デジタルマーケティング担当者が今知っておくべき4つのオープンソースCMS

Epi Server(Epi Server)

epi server

Epi Serverも国内ではとてもマニアックなCMSと言って良いだろう。筆者の知る限り日本企業でEpi Serverを導入している大手企業は1社しか見当たらない。

Epi Serverは米国ニューハンプシャー州とスウェーデンのストックホルムに本社をベースとする企業。.NETアーキテクチャを採用しているCMSだ。.NETアーキテクチャーと言えば「Sitecore サイトコア」のイメージがあるが、Epi Serverも.NETベースCMSの選択肢になると覚えておきたい。

Hippo(BloomReach)

hippo

今年1番の注目はこの「Hippo」に間違いない。市場認知がほとんどなかったところから、突如としてストロングパフォーマーとして評価されたことは欧米のメディアでも大きく取り上げられた。

Hippoは1999年から続くJavaベースのオープンソースCMSだ。昨年2016年に、BloomReachに買収されている。オープンソースなのに私企業に買収される、というのがなかなか理解できないところではあるが、ソースコードはオープンになったままのようである。

HippoはContent as a Service (CaaS)という概念でCMS業界において最も高いビジョンを実現している。特にパーソナライゼーションなどのデジタルエクスペリエンスの提供に強みをもっており、Forresterだけでなくガートナーの調査などでも高い評価を受けている。2017年の注目の的だ。

Sitecore(Sitecore)

sitecore

Sitecoreは、デンマークに本社を置く企業で、.NETベースのCMSを開発販売している。国内で.NETベースのCMSを選ぶならSitecoreが有力な選択肢となる。

Sitecoreの強みも、マーケティングオートメーション機能やパーソナライゼーション機能などのデジタルマーケティング領域にある。

特にEメールキャンペーンの機能もサポートしているところは独特で、CMS単体でコンテンツだけでなく、キャンペーン管理・マーケティングオートメーションまで実現することができる。

SDL Web(旧Tridion)(SDL)

sdl

SDLは、1992年にイギリスで設立された企業で、CMSだけでなく翻訳支援ソフトなどで有名なソフトウェアカンパニーだ。Tridionというブランド名は最近「SDL Web」と改称され、デジタル体験の向上を支援するパーソナライゼーションの機能などが充実されてきている。

SDLの特徴は、何と言ってもグローバル対応とローカライゼーションだろう。グローバル企業が全世界のWebサイトの管理・翻訳などをスムーズに行うことができるよう、グローバル関連機能が充実している。

まとめ

以上、2017年に注目したい6つのCMSを紹介してきた。

Forrester Waveの評価を俯瞰すると、「コンテンツ管理をドキュメント管理・ファイル管理」の観点からとらえてきたCMSから、「デジタルエクスペリエンス(パーソナライゼーションなど)」機能を充実させてきたCMSへの世代交代が現実となりつつあるのかもしれない。

また、オープンソースがシェアを広げつつあることも注目したい。近いうちに、Apache(Webサーバー)やPHP(アプリケーション言語)、MySQL同様にCMSもオープンソースが当たり前になる時代がやってくる可能性すら予測可能だ。

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