マーケティングオートメーションやめました。

マーケティングオートメーションをやめた」と言っても弊社がマーケティングオートメーションツールの使用や、支援をやめたわけではないのでご安心を。では何をやめたかというと、集客Eメールの件名に「マーケティングオートメーション」という表記をやめたのです。果たして一体どういうことでしょう?

「マーケティングオートメーションをやめた」と言っても弊社がマーケティングオートメーションツールの使用や、支援をやめたわけではないのでご安心を。では何をやめたかというと、集客Eメールの件名に「マーケティングオートメーション」という表記をやめたのです。果たして一体どういうことでしょう?

ありがとうが色々

本文に入る前に、一つ衝撃の事実をお伝えします。

先日アンダーワークスでセミナーを実施しまして、そのご招待メールでABテストを行いました。 こちらは件名だけのABテストだったのですが、その結果が次のとおりです。


【テスト内容:メール件名ABテスト】

A:マーケティングオートメーション導入コンサルタントが語る -運用最前線レポート-

B:MA導入コンサルタントが語る -運用最前線レポート-

 

【結果】

◎開封率

A:7.96%

B:18.06%

◎CTR

A:0.09%

B:1.82%


件名のABテストは「マーケティングオートメーション」vs「MA」ではMAの大勝利です。

テスト結果から推測する一つの仮説

この事実から推察出来ることは3点あると思いますので、一つ一つ検証したいと思います。

  1. Aのターゲットが優良リードばっかりだった(偏った)
    勿論この可能性は否定できませんが、ABテストの本質を否定しちゃいますので、こちらは捨て案です。
  2. Aのタイトルが長すぎて読まない
    確かにAタイトルが長過ぎて、後半が読めなかったというのも多分にあるかとは思います。しかし表現している意味合いは同じなので、興味を持ってくだされば、ここまでの差は出ないのでは?と思います。
  3. 「マーケティングオートメーション」が何かを想起できなかった
    今回話題にしたいのはこの示唆です。 我々デジタルマーケティングに携わるものとしてはMA=マーケティングオートメーションです。 そうすると、MAという略語より「マーケティングオートメーション」と記述したタイトルの方が分かりやすいだろう、と思うわけですが、それが裏目に出たという可能性です。

「MA」ほど、「マーケティングオートメーション」という言葉は一般認知されてないのでは??

他の例で考えてみましょう。そうすると、「なるほどね」と思って頂けるのではないでしょうか。 ※あくまで響きではなく文字列で考えてください。

例えば、「ジャパンレイルウェイ」という文字列を見て、「JR」を想起するでしょうか?せめて「ジェーアール」なのではないでしょうか。

例えば、「チーフエグゼクティブオフィサー」という文字列を見て、「CEO」を想起するでしょうか?この場合は「シーイーオー」という文字列ですら「CEO」に到達するか怪しいかもしれません。 「CEO」って何?という質問には、「社長でしょ」という回答はありそうですが、「チーフエグゼクティブオフィサー」って何?という質問では、「外資系企業のよくわからない役職?」という回答になりそうです。

すなわち「マーケティングオートメーション」って何?に対する答えが、『「MAでしょ」「メールアドレスを使用したナーチャリングを行うツールでしょ」という想起にはならない』という可能性が高いのです。

日本語圏は英語圏の3倍の表現がある

日本語圏にいる者が、言葉を輸入する際には表現数が多いという観点に気をつけなければなりません。文字列としては、6通りの表現があるという事実です。 その6通りは、1.英字 2.英字略 3.カタカナ読み 4.カタカナ読み略 5.和訳 6.和訳略です。

MAで表現すると

  1. 英字:Marketing Automation
  2. 英字略:MA
  3. カタカナ読み:マーケティングオートメーション
  4. カタカナ読み略:マーオート、マーティション(って呼ぶ人をみたことないですケド)
  5. 和訳:自動マーケティングツール:(和訳どころか意訳ですし、見たことないですケド)
  6. 和訳略:自動マーケ(とある企業の自社内用語であるかもしれない・・)

と言った具合です。MAの4〜6はネタですけれども、世が世なら、という可能性は存在します。元々の英語圏であれば、表現手法は1と2の2つしかない、それに比べて日本語圏だと表現手法は3倍になる可能性がある、という事実が伝われば嬉しいです。

この示唆から学ぶべきは、言葉(文字列)の統一を目指すことと、一番一般的な表現を意識すべきだ、ということです。特に英語圏の言葉は耳馴染みがないので、啓蒙活動から初めていかないと、そもそも言語として伝わらない状況が出てきてしまいます。

マーケティングに携わる者は、コピーライターさながら、一字一句に心血をそそがねばならないと、改めて痛感した逸話でした。今後、マーケティングオートメーションをやめることはありませんが、特にメールタイトルで「マーケティングオートメーション」と記載することはやめようと思います。

同じようなことは他の用語でもありえるかもしれません。例えば、ABMとアカウントベースドマーケティング、BIとビジネスインテリジェンス、CMSとコンテンツ管理システム、IoTとインターネットオブシングス・・・ IoTなどは、明らかに英字略の方が伝わりますね。(英字略でないと伝わらないかもしれません)CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)などもそうだと思います。

略語1つとっても、「顧客の視点」に立って用語表記をする、ということが非常に大事なのだと改めて考えさせられます。

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