あなたのビジネスインテリジェンス(BI)やマーケティングインテリジェンス(MI)の活用目的は何ですか?

デジタルマーケティングジャーナルニュースレター

 近年マーテク界隈で注目されているBI(ビジネスインテリジェンス)、MI(マーケティングインテリジェンス)の一般的な活用目的は、企業の経営幹部、ビジネスマネージャー、およびその他の業務担当者がより正確でリアルタイムな情報に基づいた「ビジネス上の意思決定を行うこと」を支援することです。

同時にコスト削減や新たなビジネス機会の特定、非効率的なビジネスプロセスの業務改善にもBIやMIが多く利用されています。

BI、MIツールの活用方法は、大きく2つあります。

  • 社内向けの活用
    • (事業会社、代理店に関わらず)社内で経営層(時に現場にも)に向けてビジネス上の意思決定や現状把握をする活用方法
  • 顧客向けサービスへの活用
    • 主に広告代理店やコンサル会社などがダッシュボードで市場分析や広告レポートティングを迅速に可視化するという活用方法

今回は筆者の経験も踏まえて具体的なレポートフロー事例も交えながら、上記の内、顧客向けサービスへの活用方法をご紹介します。

※本記事において、ビジネスインテリジェンスとマーケティングインテリジェンスの定義は以下の通り

  • ビジネスインテリジェンスは、データを情報に変換し、ビジネスの意思決定プロセスを最適化するツール。
  • マーケティングインテリジェンスは、定義された市場とのビジネス相互作用の重要なコンポーネントの包括的な評価と分析を組み込む、「分析+インサイト」のツール

手動で行うレポート作成の課題は、効率と正確性

まずは、レポート作成をBIやMIを使わないやり方をイメージして下さい。(場合によっては毎日業務として行なっている方もいらっしゃるかもしれません。)例えば、広告代理店が以下のスケジュールで顧客へ週次レポートを送るとします。

手動時の週次レポート送信までのスケジュール例

ここで注目すべきは、業務時間の80%はレポートを作成するための準備にかかっていることです。顧客が受け取るレポートも、テーブルで表現された物が多く、簡単には示唆を得られません。何より顧客に対してタイムリーにレポーティングできないことは大きな問題です。

さらに、具体的な作業ベースに落としたスケジュールと業務ステップのイメージは以下のようになります。

手動時の週次レポート送信までのスケジュールと業務ステップ例

  • DAY1:各媒体のデータを期間指定しながら手動でダウンロード
  • DAY2,3:エクセルを使ってデータの集計とデータの名称統一等のデータクレンジング
  • DAY4:顧客に提出するために見た目を整え、出力して内容を確認
  • DAY5:顧客へメールや訪問し、レポートの内容の説明

これら各ステップで発生する課題は、以下のものが挙げられます。

  • 手動加工によるミス
  • データの準備とレポート作成に大幅に時間がかかる
  • 分析や示唆出しはほとんどなし
  • 顧客へタイムリーに報告ができない 

手動でレポーティングを行う限り、こういった課題の解消は難しいでしょう。

BI・MIツール活用してレポート作成とレポート配信を自動化

さて、次にBI、MIを活用した場合に、スケジュールはどのように変わるのか比較してみたいと思います。

BIを利用した時の週次レポート送信までのスケジュール例

BIを活用した場合、最初こそ、ダッシュボードの構築のために、手動でデータの収集、加工ロジック、ダッシュボードの設定をする必要がありますが、一度設定してしまえば、翌週以降はデータ集収〜レポート送付までの全てが自動化されます。

更に具体的な作業ベースに落とした時のスケジュールと業務ステップのイメージは以下のようになります。

BIを利用した時の週次レポート送信までのスケジュールと業務ステップ例

APIやツールの機能で必要なデータを自動で収集し、リアルタイムにダッシュボードに反映させることによって今まで毎週やっていた作業が0になり、その工数を他の業務に割り当てることができます。また、顧客にダッシュボードの参照権限を付与することが出来れば、顧客側でタイムリーに情報を確認することが可能です。代理店側からのレポートを行うことすら不要になるのです。

さらに、新規でレポートを作成する必要がある場合でも、同じフォーマットであれば簡単に複製ができます。新しいダッシュボードが微調整のみで作れることは大きなメリットの一つでしょう。

顧客向けサービスダッシュボードのイメージ

例えば、動画のキャンペーンレポートの画面イメージです。

動画キャンペーンレポート例

ダッシュボードに以下の機能を仕込むことも出来ます。

  • 広告の動画を埋め込み
  • SNSの情報を反映
  • フィルタ機能で動画広告の名前を選択すると参照動画自体と参照のデータが変わる

こういった機能を活用することで、顧客側で見たいデータを自由に絞って参照することも可能です。 レポートを可視化することで、顧客は単なるテーブル表現のものから、わかりやすくデータを確認することが出来ます。顧客サービスとしての付加価値も向上するでしょう。

BI、MIの顧客向けサービスへの活用メリット

ここまでで紹介した顧客向けサービスへの活用方法では、以下のメリットがあると考えています。

  • 顧客へのレポートティング内部ビジネスプロセスの最適化
  • 業務効率の向上 ビジネスライバルに勝る競争優位性を獲得
  • 顧客へのリアルタイムレポートティング
  • 新しい収益の推進 顧客側で柔軟にデータの再利用化
  • 動的な見栄えの良いレポートが作成

あなたがサービスとしてダッシュボードを提供する時、どんなダッシュボードになりますか? 一度仮想顧客、仮想データをイメージして、「こんなダッシュボードがいいんじゃないかな」といった想像を膨らませてみてはいかがでしょうか。 特にBI、MIを検討するときには想像力が必要になります。

BIやMIはツールを導入することで、すべてが解決するということはありません。 目的に必要なデータを可視化し、分析に利用できる形に出来るのか、が大きなポイントと言えるでしょう。

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