AEMを使いこなすために知っておきたい、パートナー併走期間中に運用のために準備すること

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AEMはAdobe Experience Managerの略で、Adobe社が提供するCMSです。 AEMを導入するきっかけの一つに、『ページ制作コストの削減』を考えている方も多いと思います。 外部委託していたニュースページや製品ページの更新、キャンペーンページの制作などを内製化することで外注費を削減したい。という想いをよく聞きます。 ただ先に言ってしまうと、制作会社に依頼する比重は軽くなるものの、自社だけですべてを制作するのは難しいと考えています。

なぜ自社だけではページ制作が難しいのか

AEMでのページ作成は2つの方法があります。

  1. テンプレートをそのまま活用(例:ニュース)
  2. テンプレートに画像やテキストなどのコンポーネントを追加(例:キャンペーン、製品紹介)

それぞれに必要なスキルがどのようなものかというと、

1.テンプレートをそのまま活用(例:ニュース)
− テキストを編集することができる→自社運用◯
2.テンプレートに画像やボタンなどのコンポーネントを追加(例:キャンペーン、製品紹介)
− テキストを編集することができる→自社運用◯
− コンポーネントのhtml出力を見てcss,jsに修正を加える事ができる→自社運用△

ここで、2が自社内での対応が難しいところです。 例えば製品紹介ページで、カスタマイズして各事業紹介ページからタイトルとサムネイルを持ってきて3カラムで表示させたいと考えたとします。対応として単純にリストコンポーネントを入れてもcss,jsがうまく当たらずに崩れてしまう場合があるため、css,jsをコンポーネントに対してあて直す必要があります。

これも変更の度合いによってはテンプレートの作り込みでカバーもできそうと思われがちですが、全パターンを先に作り込んでおくのは難しいです。更に修正を加えるcss,jsが他のページにも使用されている場合、1つのキャンペーンページのために他のページが崩れる等もありえます。

パートナー併走期間に運用のためにやっておくべきこと

AEMのページ作成を制作会社に依頼することを前提として、制作会社用マニュアルを準備します。 制作会社用マニュアルには、AEMの基本的な使い方、コンポーネントのhtml出力内容、AEM独特のコーディング注意点を記載しておきます。

更に、htmlでページ作成するのとはルールが違うため、制作会社から恐らくたくさんの質問があると思います。制作会社からの質問に回答するには、コーディングとAEMの知識の両方が必要です。質問を受けた担当者は、AEMコンポーネント出力の問題なのか、css,js側で解決するべき問題なのかを判断して解決しなければならず、ハードルが高いです。

パートナーの併走期間中にマニュアルの準備だけでなく、ページ制作も開始し、パートナーに相談できる環境下で運用期の準備をしておくと安心です。

AEM6.2以降で実装されたテンプレートエディタ

AEM6.2以降では、テンプレート作成についてもフロントエンドの知識で実装することができる「テンプレートエディタ」の機能が追加されました。

引用(adobe help):ページテンプレートの作成
>テンプレート作成者が開発プロジェクトなしにテンプレートを作成して構成できるようになります。 https://helpx.adobe.com/jp/experience-manager/6-3/sites/authoring/using/templates.html

テンプレートエディタを開発者なしで使いこなすには、html,css,jsだけでなく更にAEMの知識が必要になります。追加で必要になるのは、AEMのエクスペリエンスフラグメントの仕様、css,jsが保存されているDAMの構造、テンプレートエディタの使用方法・仕様に関する知識です。 そのため、テンプレートエディタを使う可能性がある場合、上記の情報もマニュアル化しておく必要があります。

スムーズに実運用に乗せるためには、制作会社も意識すべき

ユーザーマニュアルに比べて、制作会社マニュアルは後回しにしがちです。AEMを使いこなすためには、事前に内製可能な領域、制作会社に頼る領域を把握し、準備をしておきましょう。

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