AWSを使ってWebサイトを運用する
AWSサービスは増え続ける
(AWSコンソールより 2019年11月28日)
Webサイト運用に必要な機能
- サーバー機能
- ストレージ&データベース機能
- ネットワーク管理機能
- 権限&セキュリティ管理機能
- システム管理機能
1.サーバー機能
EC2 -基本となるサーバー-
Webサイト運用の基本となる、いわゆるサーバー機能を提供します。
EC2ではLinux系各種OSやWindows Serverがパッケージとして提供されており、簡単にサーバーをセットアップすることができます。CMSなどのアプリケーションをインストールして利用する際にも、EC2にインストールしたOS上に行うことがほとんどでしょう。
サーバー管理のためのスナップショット(バックアップ)、静的IPの設定、外部環境からサーバーにアクセスするためのキーペア発行管理といったサーバーの基本管理もEC2で行います。
確かに最低限EC2を使えば、多くのWebサービスを立ち上げることが可能と言えます。しかしデータ保持やネットワーク安定運用、セキュリティなどのため、他のAWSサービスと組み合わせて使われることがほとんどです。
2.ストレージ&データベース機能
S3 -静的ファイルの保存と利用-
画像や動画の他、バックアップファイルなどの静的ファイルを保存することができるストレージです。EC2にインストールしたCMSと連携して、メディアファイルを格納したり、バックアップデータを保管する用途として使います。
EC2のサーバーそのものにデータを保存することも可能ですが、ある程度大容量のデータとなるとファイル管理が煩雑になったり対応スピードが遅くなるため、よくS3が利用されます。
構築済みの静的HTMLファイルによるWebサイトがあれば、S3にファイルをアップロードして公開することも可能です。
RDS -データベース-
正確にはAmazon Relational Database Service (Amazon RDS) と呼ばれ、クラウド上にリレーショナルデータベースを構築、運用することができます。
既存構築済みのデータベースを移行したり、EC2上に構築したCMSのデータベースとして活用することができます。
EC2のサーバー上にもデータベースを構築することはできますが、S3同様にデータの規模やレスポンススピード向上のためにRDSを利用うするケースが多いです。
3.ネットワーク機能
VPC -仮想ネットワーク-
AWSアカウント上に構築する仮想ネットワークです。
AWS上に論理的に切り離された仮想ネットワークを構築して、アクセス権やセキュリティを管理しながらリソースを起動したり利用することができます。
複数のWebサイトを同じAWSアカウントで運用したり、パブリックサービスと社内向けのプライベートサービスなど、アクセスやセキュリティ、コストを切り分けて運用する必要がある場合に利用します。
CloudFront -コンテンツの分散配信-
CDN(Contents Delivery Network)サービスを提供します。ビジネス用途のWebサイトではほぼ必須の機能です。
Webサイトのデータを複数のポイントにキャッシュしてサーバーの代わりに提供することにより、コンテンツを効率的にユーザーに配布し、Webサイトのアクセス安定性や読み込みスピードを高めることができます。
また、ユーザーからのアクセスポイントを分散することにより、サーバーのネットワーク負荷を下げたり、DDoS攻撃などに対してセキュリティ対応力を高めることができます。
Route 53 -DNSの管理-
AWSで提供されるドメインネームシステムウェブサービス(DNS)です。
EC2に構築したWebサイトに対して、ドメイン名登録やDNSルーティングを行うことができます。
Webサイトにすでに取得しているドメインを設定したり、新たにドメインを取得する際に使います。