【コラム】オムライスを注文したらチャーハンがでてきました。

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想像してみてください。あなたは昔ながらの定食屋にて、オムライスを頼みました。出てきた料理は、一般的には明らかにチャーハンと呼ばれるものでした。あなたはどうしますか?

これって注文に対しての構成要素は共通していると言えます。 なぜならば、オムライスもチャーハンも「たまごを使って」いますし、「ご飯を炒めて」います。

しかし、注文側が意図するものが、提供されていないのも事実です。これは、両者において「オムライス」というレシピが共通言語化されてないがゆえのすれ違いによるものと言えます。

今回は、日本企業で意外と起こっている言語のすれ違いとそれが巻き起こす苦難についてお話します。

企業独自文化があるように、企業独自言語は存在している。

企業における独自言語は、中々悪名高いことが多いです。そして、中にいると気がつかない事が多いです。

少し懐かしい例ですが、代表的なところをあげてみると、


日立︰メール本文の宛先は、『鈴木部長』ではなく、(スズ)。なぜならば、漢字にする時間がもったいないから

https://news.careerconnection.jp/?p=2324

リクルート︰リクルート用語と言う言葉すら存在していたりします。 例えば、効果が無いことを「ZD」と言う表現。英語圏からの輸入かと思いきや純日本語「全然ダメ(Zenzen Dame)」の略。リクルート時間(今日中というのは先方の営業開始時間の直前)と言うのもあります。
https://tenshoku-antenna.com/recruit-vocabulary

これら冗談のようなお話ですが、事実とされています。この状況は外部から見ればガラパゴスにしか過ぎません。しかし一方で視点を内部に持つと、同じ言語圏で会話しているので、話がスムーズとも言えます。

言葉の定義の重要性を再認識すべき

オムライスとチャーハンの小話は、自分自身が提供側だった時に、「オムライス」という注文に対して、意識せず「チャーハン」を提供していたりはしないか?と言う振り返りに使ってみてほしいのです。

かつてリードと言うものをステージにより、呼び方を明確にする定義を提唱しましたが、今回のお話はマーケターとセールスで、「リード」と言う言葉が定義が共通言語化出来ていないのでは?というところが発端です。

「マーケティングリード」から「リ・ナーチャリング」まですべての実名リードを7つに分類 〜マーケティング・オートメーションへの取り組みに重要なリードの定義〜 

  • リードを『見込み顧客』という意味だけで使ってしまうと、今期受注可能な見込み顧客なのか、2,3年後に商談に発展する見込み顧客なのかがわかりません。
  • リードを『HOT顧客』という意味だけで使ってしまうと、会ってみたら単価がとても低い顧客、自社としてはどうあってもターゲットとなりえない人だったという状況もありえます。

これも全て、自分言語、もしくは部署言語で「リード」を定義してしまっているだけなはずにもかかわらず、それが自社企業における共通認識だと過信してしまっているからにほかなりません。

マーケターとセールスはもっと密であるべきで、言語は共通化するべきです。更に言語を詳細かつ明確に定義し、具体的な要件、イメージに至るまで共有する必要があるでしょう。同様に「リード」という言葉だけでなく、その他の社内言語も全て、共通化されているべきです。一度自社における言語を見直してみては如何ですか?

自社のセールスの要望がオムライスなのに、マーケターはチャーハンを提供していませんか?

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