2020年もマーケティングテクノロジーカオスマップJAPANを公表しました!

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毎年恒例のマーケティングテクノロジーカオスマップJAPANの2020年版を公表しました。今年で4年目です。

公開初年の2017年は272テクノロジー、2018年は485テクノロジー、2019年931テクノロジー、そして、2020年は1,234テクノロジーまで増加しました。マーケティングテクノロジーカオスマップJAPANは、日本中のあらゆるマーケティングツールを分野ごとに分類し、1枚のスライドにまとめ、日本のマーケティングテクノロジー市場を俯瞰できる内容になっています。分野、カテゴリー毎に一覧化されているので、ツールを選定する際は、カオスマップを見れば簡単にどのツールを比較検討すればいいのかが分かります。是非ダウンロードしてお役立てください。

アンダーワークス社「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN2020」

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2020年のトレンドは3つのO(オー)

では、マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN2020年の特徴を見ていきましょう。
掲載数は昨年比で33%増。分類として、カスタマーサクセス、リアルタイムインタラクション、イベント管理の分野を新設し、小カテゴリーでは、チャーン予測、ウェビナー、カスタマーエンゲージメント、予約管理などを新設しています。
2020年のトレンドは3つのO(オー)というキーワードでまとめました。

Orchestration(オーケストレーション)
オーケストレーションとは、文字通りオーケストラ楽団をイメージしており、マーケティングツールやサイロ化した組織を、数多くの楽器や演奏者に、楽譜をカスタマージャーニーマップに見立て、指揮者が全体をハーモニー(調和)させることで顧客体験や売上の向上を狙おうという考え方です。このオーケストレーションが徐々に浸透してきています。特に、データをどう統合していくのか、統合したデータをどう分析・可視化していくのか、といったテクノロジーが増えています。

One-to-One /Optimization(パーソナライズ、最適化)
パーソナライズ、最適化という領域は昔からあるものですが、昨今では特にリアルタイムでのOne-to-Oneを行うツールが非常に増えています。その為、2020年版ではリアルタイムインタラクションという分野を新設しました。リアルタイムにレコメンドしたり、パーソナライズするツールをこちらに集約しました。

OMO(Online Merges Offline)
オムニチャネルの概念からオンラインが主流でオフラインがサブになってきているのではないかということが言われ始めています。今年は新型コロナの影響もあり、オンライン化がますます進んできていると感じます。営業接点がデジタル化、イベントがオンライン化、Eコマースが増加傾向、また、サブスクリプションビジネスでは既存顧客との接点をデジタル化し、LTVを増やすようなカスタマーサクセスが注目されています。

Orchestration(オーケストレーション)の核となるデータ管理とデータ分析

データ管理のテクノロジーは昨年と比べて約1.5倍に増加しています。特に、CDP、DWHといった顧客データを集約するデータ統合基盤が増え、また、データを統合する時にデータを集計したり、クレンジングするようなETLのツールも増えています。データを統合する動きがますます注目されていることが伺えます。

BtoB企業で外部の企業データを買うといった企業データの領域でもマーケティングテクノロジーが増加しています。海外でもBtoB企業が本格的にデジタルマーケティングに取り組み始めたのがここ数年であり、大きなトレンドになっています。このトレンドはABM(Account Based Marketing)という領域で、アメリカなどでは昨今ABMのテクノロジーが増えています。日本ではまだそういったABMのテクノロジーは少なく、選択肢としては限られていますが、来年以降は増えてくるのではないかと思います。

3rd Party DMPは減っており、プライバシー管理は増えています。これは近年、個人情報保護の法規制があり、個人情報をどう扱っていくのかというテクノロジーが注目され、一方、個人情報の規制があるため3rd Party DMPは使いづらくなってきているのではないかと考えられます。

データ分析のテクノロジーも昨年と比べて増えています。特に、統合したデータを分析・可視化するBI・ダッシュボードのツール、Webアクセス解析のツールが約40%増えています。実際、Google AnalyticsやAdobe Analyticsのどちらかを使っているケースが圧倒的に多く見られるのですが、おそらく汎用的なツールではなくピンポイントな分析をしたいというニーズが増えているのではないかと感じています。

One-to-One /Optimizationを可能とするリアルタイムインタラクション

昨年まで”Webサイト最適化”というカテゴリーに入れていたチャットやWeb接客などのテクノロジーは、SEOなどのWebサイト自体を最適化するテクノロジーとは分野が違うという考えのもと、新たにリアルタイムインタラクションというカテゴリーを新設し、分類しました。

一人ひとりの顧客に対してWebサイトに来た瞬間にパーソナライゼーションするツールが増え、特にAIが自動的にやりとりをしてくれるチャットボットや、裏側で人がやりとりするチャットシステムというツールが非常に増えていて、選択肢が広がっています。

また、今回からカスタマーエンゲージメントという小カテゴリーも新設しました。こちらは、データに基づいて、顧客がコンバージョンしていくまでのエンゲージメントを管理するようなツールで、単純にレコメンドするようなものから複合的なものに発展してきています。

OMO(Online Merges Offline):オフラインからオンライン化

新型コロナの影響もあり、セールスではオンライン商談のツールを使用している企業が増えています。イベントではあらゆるオフラインのイベントがオンライン化してきていることもあり、今年はウェビナー、イベント管理のカテゴリーを新設しました。

カスタマーサクセスでは、もともとコールセンターやEメールなどで対応するカスタマーサポートという概念が主流でしたが、サブスクリプション型ビジネスが増えてきており、買って終わりではなく、いかに長く使い続けてもらうかといった長期的な顧客との関係性が重要になってきています。カスタマーサクセスプラットホームのツールや顧客の解約予測をしてくれるチャーン予測のツールなどポストセールスで使用するマーケティングテクノロジーも登場してきており、オフラインからオンライン化してきています。

EC関連のツールも増えてきています。新型コロナの影響もあって今後まだまだ増えていきそうに感じます。特にその中でも大きなトレンドとしては、ライブコマースとかソーシャルコマースと呼ばれるような、単純に商品情報があって購買するというものから、よりインタラクティブにWebでモノを買っていくようなテクノロジーが増えてきて、来年以降もますます増えていくのではないかと考えています。

最後に

元祖カオスマップである全世界のマーケティングテクノロジーは、2010年に150個だったものが、2020年には8000以上にまで膨れ上がっています。また、日本でもマーケティングテクノロジーが年々増加しています。このように幅広い分野で、かつ莫大なマーケティングテクノロジーの中からどう採用し、どう組み合わせていくのか、自社ならではのマーケティングテクノロジースタックの構築が重要なポイントになってきています。

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